2017年02月14日

薬の安全管理は穴だらけか?薬局でC型肝炎治療薬の偽造薬発見

最近、C型肝炎治療薬の偽造薬が薬局チェーンで発見されました。

ギリアド・サイエンシズ社が販売しているC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽物が、奈良県内の薬局チェーンで発見されたということです。
しかも、いくつかのパターンの偽造薬が出回っていることが明らかとなりました。
N811_toridashitajyouzai_TP_V.jpg
本物のハーボニー配合錠は、菱形でだいだい色ですが、

ケース1 奈良県内で見つかった偽造薬は薄い黄色で形状も異なっていました。成分を分析したところ、複数のビタミンを含有する錠剤であることが判明しました。
ケース2 同じボトルの中に、類似の医薬品であるソバルディと、紫色をした小さな錠剤が混在しており、紫色の錠剤は漢方薬でした。
このほかにもいくつかのパターンがあるようです。

スポンサードリンク





まず、この時点で大きな疑問が出てきます。

@我々が薬を薬局で買うときには、薬剤師は色を見ていないのか?
専門家に確認したところ、それはわからない、という答えがかえってきました。
これが私にとっては、衝撃的でした。

ここから、食品と薬の管理などについて比較をしてみたいと思います。
食品は色にかなり気を遣っています。たとえ、少しでも色がおかしければ、小売りからクレームが来るので、原料からかなり気を遣います。同じ食品でも、原材料は毎回同じところから仕入れているとは限らず、毎回原材料の色も完全に一緒ではないため、同じ工程で作っていると、毎回色が少しずつずれます。が、最終的に一定の範囲にくるように、色を付けたり、材料の量などを微妙に変えて、色が、一定の幅に入るように調整します。色は食品にとって、安全性などを担保するための一つの「要素」なんです。
消費者がチェックできるのもポイントです。

一方の、今回の薬です。どうやら、薬剤師は、薬局で薬を処方する際に、薬の色をチェックすることが必須ではないようなのです。
とはいえ、毎回同じ薬を使っている、薬を注意深くみている患者さんでもない限り、薬の色がおかしいかどうか等、どの患者が発見可能でしょうか。かなり難しいと思います。

色という、比較的わかりやすいもの、それをもって、おかしい、と思える要素があるにも関わらず、薬としては、色は「おまけ」に過ぎないと認識されているのです。

WHO(世界保健機関)によると、偽造薬もしくは粗悪品は、世界全体で出回る薬の中の10%にもなるそうです。
偽造薬はたくさん出回っているのです。

また、ジェネリック医薬品が最近普及していますが、厚生労働省では、普及薬との同等性検査はしますが、色なんて関係ありません。というか、そもそも、オリジナルの薬についても、調べた限り、色は調査対象になっていないようにしかみえません。

よく使うオリジナルの薬だけなら、まだ、なんとなく色が分かるかもしれませんが、その他も星の数ほどあるので、きちんと基準を決め、色をチェックするような体制を作らないとチェックは無理です。

ちなみに、今回のケースでは、形まで違うようですね。論外です。管理が甘すぎます。

スポンサードリンク






A薬業界の流通についてです。
日本では医薬品の流通は厳しく規制されています。
医薬品メーカーから、卸におろされ、そこから、医者や薬剤師に売られます。
MRってよくききますが、彼らは薬を売りません。あくまでアピールのみです。

つまり、薬の流通ルートは、卸のみに限定され、固くやっている、はずでした。
それがどうでしょう。
今回の報道では、卸をいくつか経由している旨も書かれてあります。
おそらく、ジェネリック業者(海外含む)が増え、それを扱う卸が増加し、有象無象の業者、ルートが新しくできてしまっているのでしょう。
こういうことがないように、原則対面販売、インターネット販売禁止にもなっております。
今回は、内容がビタミン剤とかだそうですが、場合により、人体に有害な毒などの物質が入っていてもおかしくないわけです。

口に入れる、しかも弱っている時に口に入れるものの流通管理がこんなに甘いとは、、、言葉がありません。


B医者、薬局は、卸から薬を買います。
そこで仕入れ価格と販売価格には差がありますので、利益がでます。
オリジナルの薬は利益が少ないですが、ジェネリック医薬品はオリジナルよりも多く利益がでるようになっていますし、仕入れ価格にも差があります。

医者、薬局が自分の利益を第一に考えるなら、怪しい卸業者が持ってきた、ジェネリック薬を買うでしょうね。
色とか形はきちんと把握していませんので、名前くらいしか、本物と考える理由はありません。
名前を偽装しているとしたら、、、

もうめちゃくちゃです。


Cジェネリック医薬品は、果たして安全なのか、あなたは使っても良い人なのかどうかを見極めるには、
どう考えればよいか、などを書こうと思っていたのですが、
そもそもの根幹が崩れるような事件が起きてしまいましたので、この記事が先になりました。
(今度書きますね)

薬の製品管理全体がおそろしく甘すぎます。おそろしい。。。
行政は早急に相当の対策が必要でしょう。

今回は薬局で発見されましたが、患者にわたれば、発見すらできず、そうして売られたものが今までもある程度あるのでしょうね。。。


↓クリックいただけますと、励みになります。どうぞよろしくお願いします(^^)
このエントリーをはてなブックマークに追加


にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

スポンサードリンク




スポンサードリンク




posted by newser at 13:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月02日

最高裁で犯罪者の情報削除が却下されたが、忘れられる権利はあまり関係ないでしょう

マニアックですが、気になったので書きます。

今回、最高裁で行われた裁判の加害者の主張をざっくりいえば、昔子供に性犯罪したが、今でもググったら出てくる。社会復帰できねー。逮捕から5年たったからいいかげん消してくれよ。
私は忘れられる権利をもっているので、私が過去にした悪事を社会が忘れるようにしてほしい、というもの。

まず、勉強をするのに、わりといい記事がありました。
今回の報道概要
EUの事例1
及びEUの事例2
をまずはお読みください。その上で加筆するスタイルをとりたいと思います。
MAX20160I9A9490_TP_V.jpg
とはいっても、マニアックなので、いちおう読まなくてもなんとなくわかる感じに書きたいとは思いますが、

1 EUの忘れられる権利は、ネットからの情報の削除を求める(のみの)権利である。それをもって直ちに削除されるわけではない。また、EU指令に基づいて、各国で関連法律が作られるわけだが、EU各国にある程度の裁量が認められており、EU指令をそのまま適用するということは例外としてあるけれども、EUの全ての国で、EU指令そのままの文言で権利が認められるわけでもない。

2 EUにおいて、忘れられる権利として削除されているものは、自分の過去のヌード写真とか、過去、自分が不動産の土地売買した話、とか、いう話。EUにおいては、そもそも個人情報の保護がかなり厳しく規制されているのだが、公人の話とか犯罪がらみの情報とか、知ることで公共の利益に資するものについて、削除されたという判例は探す限り見当たらない。EUの方向性としては、児童ポルノについては、どちらかというと厳罰化の方向に動いている様子。

3 アメリカにおいては、個人情報よりも公共の利益を優先しがちであり、性犯罪者は再犯率も高く、かなり凶悪な罪とされているため、いくつかの州では、性犯罪者の名前とか住所とかネットに垂れ流しのところもある。

4 日本においては、裁判になる前に、掲示板とかだと、プロバイダに言った時点であまりもめずに消したりすることがほとんどである。今回の被告はグーグルであり、検索結果を否定されたくないこともあり、消さずに裁判になったと思われる。前提として、忘れられる権利というのは日本では法律上、明文化されていない。

5 日本は、個人情報関係では、アメリカとEUの中間の考え方をとることが多い。

スポンサードリンク




以上を踏まえると、

今回は、

@原告は、忘れられる権利がどうこう、と主張しているが、そもそも、児童ポルノの問題については、先進国の中で、重罪であるという共通認識があり、別にネット上に垂れ流しでもOKという国がほとんどで、厳罰化が進んでいる中、これが削除される可能性はほとんどなかったのではないか、ということ(埼玉地方裁判所は削除を認めたらしいが、ちゃんと考えてるのかな。以下のBを考慮しすぎかと)。純粋に、忘れられる権利が問われたものではなく、単に、メディアが面白おかしくいっているに過ぎないと思います。ちゃんと考えないと、忘れられる権利についての理解がおかしくなるという意味で、ミスリードな報道が多いと思います。

A判例を見る限りでは、かんたんにいうと、記事の内容や目的とプライバシー保護を比較して、プライバシー保護が優先されるときのみ削除する、となっている。マスコミなので、表現の自由とか書きたがるけど、そこまでは言ってない。もし、削除する、ということになれば、ネットだけではなく、放送にも影響が出る可能性があるので、マスコミがあおっているイメージがあります。(もしこれが認められれば、逮捕から5年たったら、加害者の実名を報道できるかどうか、という問題に跳ねたと思います。)

B放送の場合は、常に放送されるわけではないけれど、ネットではずっと残ってしまいます。
修飾しようとしても、検索して出てくるようでは、普通の職場に就職するのは相当難しいかもしれません。
今後、5年を超えた場合、例えば、50年とか、加害者が死んだ場合とか、加害者にも家族がいますし、
そのあたりまでネットに苦しめられることを考えれば、ケースに応じて、加害者保護の観点からプライバシー保護を優先することも出てくるかなと。特に、日本は、加害者に甘い姿勢をとる国ですので、加害者保護が、他の先進国より早く発達するかもしれません。
また、この問題には、欧米もまだ解がない状態だと思われますので、今後の課題として残っていくのではないでしょうか。

ということで、今回は忘れられる権利がどうこうというレベルの話までたどり着かなかった例だと思われるし(判例でも、忘れられない権利については触れていない)、たどり着くレベルの裁判でもないような気がします。これ、単純に児童ポルノの話ですよ。

なにかマスコミのミスリードが嫌な話だなと思いました。
忘れられる権利より、表現の自由が守られました、と言いたいだけみたいな。それ違うから。
このエントリーをはてなブックマークに追加

スポンサードリンク





スポンサードリンク






にほんブログ村 ニュースブログ ニュース批評へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ


posted by newser at 06:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月01日

公開大捜索の功罪 くだらない記事でネット検索が埋められる

TVで、公開大捜索という番組があり、行方不明の人を探す番組らしいです。
ここで、捜索されている人の名前で、今の急上昇ワードが埋められています
(あえて名前はここでは書きません)。
CAT9V9A9145_TP_V.jpg
誰かを捜索してあげようと、ネットで検索してみるのはいいことだと思うが、
それに呼応して、ブロガーたちが、同じような記事を書きまくると、検索しても、
きちんとした情報が出てきづらくなると思います。

何も意見を持たない、コピペだけの人が、記事を書いていいことはたいしてないと思うし、
グーグルもコピペ記事のページランクもっとあげるな、と思うのですが、
グーグルのシステムはよくできているようで、実はまだまだなので、
特に、有名人でもない人の場合は、同じような記事で埋まってしまうことも多いです。
この調子では、もともとあった記事が押しのけられて、
その人の情報とかがもネットにあったとしても、押しのけられて検索結果から
すでに消えているでしょうね。。。


いいね、とか記事のランクをあげるシステムもよいけれども、
もっと記事のランクを下げるシステムもあったほうがいいと思うし、
検索したときに同じようなコピペが並んでもうんざりするだけなので、
グーグルさんはもっと頑張ってほしいところです。
(YAHOOとか他の検索も、グーグルの検索結果を使っているから、
検索すると出てくるのは大体グーグルさんの意向を受けたものだけになりがちなわけです。)

しかし、グーグルは大きくなりすぎて、情報操作を(やろうとすれば)できすぎますね。
ほんと怖いと思います。

スポンサードリンク





スポンサードリンク





posted by newser at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする