2017年03月24日

大地に立ち続けているガンダムから今後のキャラクターコンテンツ戦略をみる(後編)

さて、今後、日本のキャラクター業界は、ガンダムのような強力なコンテンツをまた育てていけるのでしょうか?長期的に売れる要素、ユーザー層の広がりなどについて主に考察します。

@ユーザー層の考察(国内)

バンダイナムコは最近、キャラクター別に戦略や展開を考えていて、売り上げを伸ばしています。
妖怪ウォッチは売り上げが下がっているのが心配です。ガンダムの例をみると、今の子供が大人になっても買い続けるか、新しく子供のファンを増やし続けられるかがポイントだと思います。ガンダムは、形を変えて毎年放映し続けています(止まっていた時期もありますが)。ドラえもんやアンパンマンなんかはほとんど形を変えずに新しい話がでてきています。
こう考えると、妖怪ウォッチは、ドラえもんやアンパンマンに近いようにもみえます。
しかしながら、妖怪メダルによって、どんどん新しい妖怪が出ており、主人公キャラのジバニャン以外にも、人気が出ている妖怪も存在します。妖怪メダルは一回ゲームに使うと使えなくなるQRコードをもつなど、メダルがたくさん必要となるコレクター性もあるため、商業ベースにのりやすく、子供の飽きも来にくいため、子供のコンテンツとしては残り続ける気がします。ただし、大人になって、妖怪ウォッチのキャラグッズを数千円で買うかといわれると疑問が残ります。今のままでは、ユーザー層として、子供以外が対象になりにくそうなコンテンツだと思います。妖怪という概念が海外に受け入れられるかどうかも不透明です。ユーザー層が広がるかどうかについて疑問が残ります。

強力なコンテンツとしての成功例としては、ポケモンがあります。これはガンダムと同じように根付いています。しかも世界中にです。 
その市場規模は20年累積ですが、4兆円超とのことです。年間平均でも2000億以上もあります。ポケモンは、次々に新しいポケモンが出てきますし、大人にもポケモンGOなどを中心に根付いています。それだけでなく、最近、ポケモンGOを、高齢者や身体障害者の方まで結構やっているのをしばしば見かけます。しかもかなり詳しかったり(汗) こういうのをみると、子供の減少で先細りと思われている日本の中においてすら、しっかり新しいマーケットをきり開きつつあるのではないかと思います。ちなみに、ポケモンGO人気につられるように、ポケモンの最新作であるサン&ムーンは、シリーズ最高売上本数を記録しています(世界で1500万本近く、主に海外が牽引)。

ポケモンは海外展開に際しても、アニメは現地にあわせて話を変えるなど、戦略をしっかりねっています。ポケモンはかわいくもありますが、かっこよいものもあり、ピカチュウが人気ですが、必ずしもそれだけでもなく、かなり複数のキャラクターに人気が分散していることもユーザー層の広がりにつながり、商業的成功につながっているポイントの1つだと思います。


Aユーザ層の考察(海外)
ポケモンに限らず、海外に対する戦略の有無は、キャラクタービジネスが大きくなるかどうかの大きなポイントだと思います。

マジンガーZがスペインで80%の視聴率をとり、よく放送されていたものの、コンテンツを売切りで売ってしまったため、日本にはぜんぜんお金が落ちないとか、中国や韓国などコピー商品が非常に多く存在する国が結構あり、オリジナルのコンテンツがあまり売れないとか、海外展開の失敗に関して全く笑えない話は数多く、なかなか日本のコンテンツ産業自体が利益を発生させる形で海外展開していきません。

企業も行政も、そもそも何をすればよいかすらわかっていない、海外まで売りこむターゲットに入っていないことがまだまだ多いと思われ、成功例が相当少ないと思われます。無料で投げ売りしていた昔よりはましになってきていますが、残念ながら状況は今も大きくは変わりません。まだまだ、力の入れ方も意識も販売チャネルの構築もできていない、少ないようにみえます。

ここで、海外展開をよく行っているディズニーを例としてみてみましょう。

ベイマックスは、ヒットする要素を意図的に盛り込み、ヒットを狙ったとし、実際にスマッシュヒットをしています(2015年までの世界収入が800億円を突破)。白くふわふわとして、かわいい通常のスタイルとアーマーを装備したかっこよいスタイルをあわせもち、感動、アクション要素など、売れる要素をたくさん取り入れ、誰もがどれかにひっかかりやすくするとともに、各国ごとに受けやすい要素を踏まえて宣伝ポスターを変えるという形でローカライズをしています。ちなみに、日本版は映画のラストまで改変してリリースしています。

アナと雪の女王は、製作サイドも女性、見せ場も女性のキャラ中心(しかしアナとエルサのタイプは別でどちらかに感情移入しやすくする)で統一し、いい意味で視聴者を裏切る意外な展開でありつつ、みているときの心地よさはキープし、女性を中心に大きな支持を得て、大ヒット作となっています。これはディズニーとしてもかなり異例の体制で、挑戦作であるようです。
それだけでなく、主題歌をかなり多言語で作ることで、親しみを生む努力、ローカライズをしています。

また、ディズニーは、映画やディズニーランドというチャネルをもっており、必ず多くの国でこの公開を伴うことができるため、これらとコラボして、商業ベースに乗せやすいことも成功している理由だと思います。

こうしてみていくと、はじめから海外も含めてターゲットとなる層を広く持っており、映画館という展開するチャネルが確実にあり、売るパターンができており、また、毎回こまかくローカライズもしているところに強みがあると思います。

ディズニー枠としての、アナと雪の女王の続編は、ベイマックスであるといえます。
毎年新しい作品が生まれ、公開されます。アナと雪の女王とベイマックスはぜんぜん違う話ですが、ディズニーという一括りで同じグループになっており、それなりの安心感やクオリティをみこんで、客が入るため、世界全体でそれなりの興行収入が見込めます。

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アナと雪の女王 MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]

現時点では、ポケモンでせっかくチャネルができているところ、できれば他の会社もご一緒させてもらい、日本のコンテンツを一括で売り込んでいくようなチャネル作りが必要ではないでしょうか。
日本のコンテンツだから、どれもハイクオリティであり、映画をみにいく、でもかまいません。
日本のハードな描写のアニメだけ集めたり、展開の仕方もいろいろあると思います。
ポケモンと完全に一緒の場所でなくても、近くにお店があるだけでも相乗効果があるかもしれません。

ポケモン以外では、日本では、ジブリの作品は毎回海外の映画祭に出品されるなど、そういう流れが作れつつあると思います。ある一定のクオリティが担保されていて、落ち着いてみれますし。ジブリはすでにディズニーに近いかもしれませんね。


Bそもそもの日本のキャラクターコンテンツの魅力

ヨーロッパに行くと、日本のUFOキャッチャーの商品が数千円程度で売っていたりします。もちろん日本よりは高く、個人輸入と思われます。ヨーロッパといっても、私が知っているのは首都ですらなく、数番目のレベルの都市であり、しかも、かなりの数目撃しています。それもだいぶ前の話です。

これらは、日本の企業からのチャネルがない中でも、アニメイト(アニメ商品を売るお店の1つ)とかない中でも、日本のコンテンツを売りたい、売れると思う人がいて、ビジネスを行っているわけです。それだけ日本のコンテンツには海外の人から見ても魅力があります。

しかも、日本はふなっしーやゆるキャラなど多くのキャラがひっきりなしにどんどん出てきます。このサイクルの速さは他の国にはなく、延々とケーブルTVなどで流れているミッキーマウスやプーさんなどが強いわけです。飽きもせず。いや、飽きている人も実際にはいますが、アニメとしては、代替するものが日本ほどは多くないわけです。

これらに対して、日本のキャラクターが毎年のように作品を発表し、支持を得つづける日はいつくるのでしょうか。ジブリなどはすでにそうなっている気もしますが、まだまだ日本のアニメの一部であり、まだまださらなる飛躍ができる分野だと思います。

加えていえば、こうした産業に携わる一部の人々の給料の異常な低さが問題になっています(漫画やアニメの絵を下請けして書くアシスタントさんとか)。このあたりの労働事情も今のままでは問題になり、競争力を阻害すると思います。適宜解決しつつ、長期的に、さらに日本のキャラクターコンテンツ業界が発展していくことを望んでいます。

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2017年03月23日

大地に立ち続けているガンダムから今後のキャラクターコンテンツ戦略をみる(前編)

日本人男性でガンダムを知らない人がどれだけいるでしょうか。
いや、日本人女性や外国人も含めてかなりの人がガンダムを知っていると思います。

たまたまガンダムの神写真が撮れたので、今回は最近のガンダムの話をした上で、今後の日本のキャラクターコンテンツ戦略の話をしようと思います。
IMG_20170314_114424-1560x2080.jpg
(あまりにもラストシューティングすぎる写真ですが、当然、意図的にやっているのでしょうw ガンダム展示終了による解体の際の映像ですが、ここで工事をいったん止めており、ファンを楽しませてくれます。)
(ラストシューティングはこちら)
ガンダム市場が成長し続けている、と聞いて、反応は、えっ?何それ、昔あったよね、という人と、当たり前のことを何をいまさら、という人に、あからさまに二極化するような気がします。
つまり、買わない人はぜんぜん知らないけれども、買う人は結構買っている、と思います。


まずは、ここ最近の売り上げをみてみましょう。
バンダイナムコホールディングス キャラクター別売上高 ガンダム

2011年度447億円、2012年度652億円、2013年度802億円、2014年度767億円、2015年度786億円

2011年頃から近年特に伸びて高止まりしていますね。集計方法は変わったりしていますが、2010年度より前は、550億円程度が最高です。

他キャラクターとの比較(いずれもバンダイナムコ)
2015年度 ドラゴンボール 349億円、妖怪ウオッチ329億円(2014年度は552億円)、スーパー戦隊232億円、アンパンマン81億円などとなっています。

バンダイナムコ内で、最近10年なかったという爆発的な人気が出た妖怪ウォッチを、ガンダムが安定して上回っています。 

この強さはどこからくるのでしょうか。

これらの売上を投資家用資料からセグメント別でみると、妖怪ウォッチの売上がほぼすべてがトイ・ホビー(いわゆるおもちゃ)であるのに対し、ガンダムはトイ・ホビーが3分の1程度しかないことが大きな特徴で、残りは、パチンコやスマホゲーム、コレクター用の限定商品など、主に大人向けのラインアップで稼いでいるようです。

そういえば、昔に比べてガンダムのプラモデルも単価がだいぶ上がっていて、いまや何千円、何万円もするものも少なくありません。
それらが限られた場所(ネットや実店舗)でしか売られない限定商品を主として、いまだに月1以上のペースで新商品がでているわけで、それを、コレクターがだいたい残さず定価で買っていくわけです(限定だから値引きで買えないという。即完売のものもしばしばあります)。昔はプラモデル一個数百円から売っていましたが。。。この分野の有識者によれば、最近のものは緻密さなどグレードが上がっているものが多く、そのため高いとのことです。まぁ、多少の物価上昇をかんがみても、明らかに利益は上がっていますよねw

最近儲かるといわれるスマホゲームやパチンコでも、ガンダムだけで何種類も出ていて、淘汰が激しいこれら業界の中でも、凝った演出などで、わりとロングランで頑張っているようです。個人的感触では、スマホゲームもパチンコも、ゲーム自体、パチンコ自体のゲーム性は比較的似ているものが多く、その中で、キャラクターコンテンツ勝負になっているものが多い感じがします(もちろん、ゲームやパチンコのゲーム性自体を楽しめるものもありますが)。

ガンダムフロント、巨大ガンダム像(上記写真参照)などといった目立つ露出の影響もあると思います。イトーヨーカドーのおもちゃ売り場にもさりげにガンダムの像がおいてあったりと、結構細かいアピールもしています。ガンダム世代が大人になり、子供に買っているというのもあるのかもしれません。少なくとも影響はしている気がします(家に飾ってあったりとかw)。

このように、ガンダムは、今TVでやっている最新作がどうであれ(最新作の鉄血のオルフェンズは、展開がかなり斬新で、バシバシ味方も死んでいく設定がネット上でガノタ(ガンダムオタク)たちに話題ですが、それはそれでチャレンジしてるな、と個人的には思います)、動じないレベルのコアユーザーたちでしっかりと支えられ、昭和の時代にはじめて大地にたったときよりも、かなりしっかりと大地に立ち続けているわけです(まぁ、ファーストガンダムは、途中打ち切りだったり、版権が変わったりスタートは散々だったわけですが)。

一点、海外展開については、近年横ばいになっていることだけが気がかりです。


さて、近年のガンダムのすごさはわかったところですが、ここで本題です。
今後、日本のキャラクター業界は、ガンダムのような強力なコンテンツを今後も育てていけるのでしょうか?キャラクターコンテンツを展開していくには、どういった戦略が必要なのでしょうか。長期的に売れる要素、ユーザー層の広さなどについて主に考察しつつ、今後の方向性を模索します。

長くなったので後編に続きます。

(蛇足)いわゆるスーパー戦隊ものの、最新作キューレンジャーでは5人戦隊が9人になったり、ラブライブではアニメを飛び出して現実でのライブパフォーマンスに軸をおいたり、仮面ライダーは医者が主人公でアメコミ風(主題歌は本格派の三浦大知)など、ガンダム以外にも、バンダイナムコは良くも悪くも最近かなり挑戦的になっており、大変興味深く思っています。よかったら、久しぶりにおもちゃでもチェックしてみたら面白いかもしれません(^^)
HG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver. GFT REVIVE EDITION ガンダムフロント東京限定

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2017年02月26日

物流改革を考える。ネット宅配激増に対して打てる手立ては?

最近、インターネットでポチっとやると家まで何でも届けてくれるのですごく便利です。

しかしながら、輸送物量が多くなりすぎ、大手宅配業者などはあまりの輸送量の多さに困っています。
長時間労働やドライバー不足に困っているのです。物流量を抑えるという方向を考えているという話もあり、他人事ではないと思われます。宅配便を送ろうとしたら断られたりしたら嫌ですよね。。。

これに対して、改善案がたくさん思いつくのですが、なぜか大手業者があまり有効な対策を打てていないように見えますので、この問題について整理したいと思います。

まず、現時点で考えるべきこととして、
長距離輸送、全体の仕組みの改善、お届け、があると思います。これらについて、それぞれ改善策を考えていきます(荷物引き受けは仕組みがよくできていると思うので省きます)。
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1 長距離輸送
長距離を輸送するのに、ドライバーが足りないといいます。現在、ほとんどの荷物は最初から最後まで車で運ばれます。しかし、本当に全ての荷物を車で運ぶ必要があるのでしょうか?日本には貨物列車があります。船舶での輸送もできます。今、輸送しているもののうち、どれだけがそこまでの緊急性のあるものなのでしょうか。

例えば、通常の輸送よりも時間がかかり、貨物列車などで運び、車をあまり使わない分エコになる「環境配達」として扱い、かつ、100円引きにする、というような仕組みはどうでしょうか。実際には貨物列車を使う方が割高になる可能性もあるとは思いますが、長距離ドライバーが足りていない状況であり、排気ガスなどを減らすという観点、緊急事態の時の代替輸送手段の確保の観点も含めて国も貨物列車や船舶輸送を支援してもよいと思います。貨物列車駅や港の近くに倉庫を作るという考え方もあります。
私も色々な荷物を受け取りますが、その全てが届くのがそこまで速くなくても良い、と思うこともあります。仮に、遅くて料金が割引になるのであれば、そちらを選ぶこともある、ということです。
例えれば、遠くの旅行に行くのに新幹線か鈍行か、ではなく、新幹線しか用意されていない状況に見えます。
鈍行の旅が好きな人もいます。

また、ホテルの代わりに「民泊」ができるのであれば、専門の輸送業者でない個人の運送ドライバーがいても良いと思っています。
道路には、色々な車が走っていますが、全ての車の後部座席に荷物が乗っているわけではありません。
例えば、A地点からB地点に毎日通勤するような人がいる時に、できる時に一定の量の荷物を運んでもらい、その手数料を支払う、といったことができるかもしれません。東京ー大阪間はまず無理でしょうが、東京の営業所ー横浜の営業所間なら、運べる人もいそうな気がします。大型のバンとかに乗っている人もいますよね。
タクシーやバスで荷物を運ぶなんて案もあるかもしれません。バスなんて特にルート決まっていますよね。
トライアルでやってみればよいと思います。


2 全体の仕組みの改善
郵便には、定形、不定形という郵便の種類があり、定形のものは少し安いです。
AMAZONで小さいものを買っても、なぜか大きな箱で届く時があります。
これら、定形のものは、扱いやすく、その分コストが安くできます。そして、そのメリットは安さなどの形で顧客に還元されていると思われます。
この仕組みを、大手の宅配便業者はあまり使わず、三辺が●●cmという形で扱っているところが多いです。
想像してみてください。形がバラバラのもの100個と、形が整っているもの100個どちらがより狭い領域でまとめられるでしょうか。どちらが自動化しやすいでしょうか。答えは明らかです。
荷物を運ぶ際の段ボールの標準規格を決め、標準規格だと少し安くすれば、その規格で出す人が増え、自動化しやすくなるでしょう。
運送業者で段ボール買うと高いですよね。その辺のホームセンターで買った方が安いです。
でも、運送業者の段ボールで送れば、少し安めに送ることができれば、ホームセンターで買いに行くのもめんどくさいし、運送業者から買うインセンティブが大きくなり、運営業者が段ボールを売りやすくなり、かつ、運送業者が扱いやすい大きさの荷物が増えるので、いいことづくめだと思います。

その他、内部で荷物を仕分けたり、移動させることについて、ある程度自動化が進んでいるとは思いますが、
それがどの程度進んでいるかについては、疑問があります。これらについて、見直しを行うことが必要だと思います。

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3 家々に届ける時に、不在で再配達が多いうんぬんの話が良く出ます。これを解消するために、コンビニで受け取れたり、駅で受け取れることができる、というニュースが流れています。夜遅くにしかいない人などはそれでも便利でしょうが、それらは改善案としてまだまだ道半ばだと考えています。
例えば、家以外で受け取る際にはポイントを付与したり、100円引きにしないと使う人はそう増えないと思います。家で受け取った方が楽な場合が多いからです。そもそも届けない、という発想です。
これをするためには、荷物がもうすぐ届く旨がわかっていないといけません。

例えば、ヤマト宅急便であれば、Eメールサービスがあり、荷物が来る前に、いつ荷物が届くことがわかります。
他の事業者も、電話などでいるかどうかを確認することがあります。現在でも、これで配達日を調整したりもできるのです。しかし、それだけでなく、事業所やコンビニでとるという選択肢を用意し、それに対してはいくらかポイントを付与すれば、ポイントの多寡にもよりますが、とりに行く人も出ると思います。そもそも配達自体が減ります。

これとは違いますが、一回目の配達で受け取ればポイントをもらえる、というインセンティブのつけ方もありうると思います。これは純粋に再配達が減ります。


TVでニュースを見ていても、荷物量が多すぎてやばいっす、ということしかわからず、
だからどうするのだ、というところがほとんどなく、業者の改善案もたいして出てきていない状態がもう何年も続いていることに疑問がありましたので、これに対して、経済的インセンティブなどを使って、改善する案を出してみました。


何か、細かいところまで突き詰めずに色々なものを導入しているような気がします。

例えば、ヤマト宅急便を使う際、配達の前にEメールが来るのは素晴らしいことなのですが、現時点では、Eメール登録しただけで多めにポイントがつくような方式です。
そうじゃなくて、配達の前にEメールが来るから、その時に家にいてよ、といっても、優しい時間に余裕がある人しか家にはいないと思います。まぁ、あらかじめ来ることがわかれば、怪しいと思われにくく、居留守は避けられますので、その点はいいと思いますけれども。ユーザーの利便性は上がっていまし、嬉しいことですが、ヤマト自身は儲かっていませんし、業務効率化にはなっていません。

Eメ−ルで、一回で受け取ればポイントが高いとか、コンビニや事業所までいつまでに取りにくればもっとポイントが高いとかにすれば、ポイントが欲しい人を動かして、ITで業務を減らすところにまでたどり着くかもしれず、業務効率化になると思います。そこまでではなく、「とりあえずITを使って利便性が向上したぞ、優しい人は家にいてね」というレベルで終わっているのが、ひどく残念で中途半端な感じがしています。
Eメールを導入するならするで、コストがかかっているわけですので、それを最大限に生かすにはどうすればよいかという、業務を変えることを含んだ効率化への考えがまだ足りないというか。

ま、昔からそういう、なんのためにやっているのかよくわからない「なんちゃってIT」の導入がすごく多いですけれどね。いつIT導入を前提とした業務改革が本格化するのでしょうね。まだまだ先にみえます。


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2017年02月13日

魚沼産米に中国米混入〜過剰なブランド志向と希薄な産地表記と管理

JAグループ京都の米卸「京山(きょうざん)」が販売する複数のコメに産地偽装の疑いがあり、
魚沼産などに他府県産や中国産が混入していたそうです。

個人的には、別にびっくりすることではないかなと。コメでこの手の話は、そこまでコメに詳しくはない私でもニュースじゃなくてもだいぶ前に人づてにも聞いたことがあります。
そもそも、魚沼ってそんな広い地域じゃないので、そんなにたくさん供給するのは無理だと。
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魚沼産コシヒカリは68000トン、全国のコメの収穫量の0.76%程度しかないそうです。

しかし、魚沼産コシヒカリが欲しい人は割合として、おそらくもっとたくさんいるわけです。そんで高く売れるわけです。
一部は海外にも売っていて、今後輸出は増えるでしょうから、今後はなおさら希少になります。
今でも希少なので、偽装とかやってしまうわけです(偽装をかばっているわけではないです。もちろん悪いことです。が、その背景から考えたい。)。中国産を入れたのは最近からかもしれませんが、他府県産は、発覚していなかったのも含めて、今までもちょこちょこあるかもしれません。

一般に、特Aクラスのコメが一番おいしいとされていますが、北海道や西日本など他の産地のコメも特A5クラスのものが増えています。コメはふるさと納税とかでももらえますし、1kgや2kgなど少量から買えるものも増えています。色々食べてみる方がよいと思います。魚沼産以外にもおいしいお米たくさんありますし、逆に、魚沼産でもおいしい地域とそこまでではない地域があるようです。ブランド名に踊らされすぎな気がします。

極端なブランド志向が需要と供給のアンバランスを産み、不正が発生しているわけです。
全体としてコメの消費量は減っているんですけどね。


ほんとうにそこまでのこだわり必要ですか?

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それ以前に、日本はそもそも、食品に関する産地の概念が薄く、また、商品管理が甘いと思っています。

アメリカで育てた子牛を輸入して日本でたった三か月以上育てたら国産牛になります(日本で生まれて日本で育てたものは和牛)。

10年程前まで、岡山(実は全国の黒豆生産8割が岡山)で作った黒豆を兵庫・丹波で袋詰めして丹波の黒豆として売っていました。10年近く前に法律が変わったため、今は岡山県産 丹波黒大豆として売っているようです。。。まぁ、違法ではないでしょうがどこの製品だよって感じです。


ヨーロッパでは、原産地表示に対してはかなり厳しく、シャンパーニュ地方で作ったワインしか、シャンパンと呼べませんし、ドイツでは、麦芽100%でないとビールと呼べません。

これと比べると、日本の基準ははっきり言ってそもそも不明確であることが多いです。

ところが、明確にすると売れなくなる商品もあることから、無理に世界基準とあわせたり、厳しくしたりしていないと思われます。(例えば、ヨーロッパとあわせて、麦芽100%じゃないものをビールと呼べなくなったら、日本で作っている麦芽100%じゃないビールは名前を変えねばならず、その結果、売り上げが落ちても困りますよね。)。

しかし、世界各国から食料が入ってきたり、輸出していき、いろんな商品の選択肢が増えていく中では、もっときちんと原産地や、製造工程などを見える化していかないと差別化できず、日本の農産物を海外の農産物よりも高く売り続けることは難しいかもしれません。

例えば、管理番号を一つ一つつけるような上海ガニのような高級商品にはなりにくいことが考えられます。日本製のワインは、ヨーロッパでは、原産地がはっきりしていないということも理由となり、あまり売れていないようです。

大手スーパーや市場の一部などでは、トレーサビリティがきちんとしており、どこで作った、どこで精米した、などの情報を付加して売る試みも多くなされています。作った人の顔が見えるわけです。

こうしたトレーサビリティがきちっとしていないと、豚がちょっとでも入ると食べられないイスラムの人向け食品やベジタリアンなどの要望は満たせませんし、一般の人でも、全く関係ないものが混じっているといやなことも多いでしょう。




こうした状況や農業の国際競争力強化も踏まえ、2017年から農水省と消費者庁が考えて、今年から新制度を導入、
(コメじゃないけど)一部の加工食品については、表記を細かく書かなければならなくなるそうです。

製品:ハム
原料:豚肉(米国産)みたいに。


ところが、例外規定を使えば、こんな書き方も許されるそうです。

1 製品:ハム
原料:豚肉(原産地 国産または輸入)

2 製品:ハム
原料:豚肉(加工地 日本)   (*原産地は書いていません)

ここまでくると、もう遊んでいるとしか思えませんw
原産地をあやしくすることを国として認める制度になっています。。。
農業分野ではよくある、議論を進めていく過程で、困る人たちが政治家とか権力者に頼んでねじ曲がっていく好例ですね。

そろそろ、産地はわかりやすく、管理はきっちりできませんかね。

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グルメな人が、産地にこだわるならこだわっても全然いいと思うのですが、それならば中国産を見抜くくらいの舌をもつべきで、逆に中国産が見抜けないなら、そんなにこだわらなくていいんじゃないかと思うわけです。

つまり、ニュースで大々的に中国産が入っている、ひどいよっていうからわかっただけであって、
知らずに、気づかずに食べてた人たくさんいるでしょうよ。
中国産が5割近くも入ってたら見た目でも気づきそうなものですw

味がしない変な成分が入ってて怒る場合とは違って、味は我々の舌でもチェックできます。
ブランドだからいい、と鵜呑みにしないで、自分でほんとうにおいしいかどうかチェックしてみてはいかがでしょうか。

昔、タイ米が売れなくて、日本米とセット販売されてた時代がありましたね。今、タイ米避ける人どのくらいいるんでしょうね?(^^)冷凍食品なんかにはいっぱい入っているはずですが。


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