2017年02月19日

高梨沙羅は勝ち続けられるか?日本からの応援がカギか?

ノルディックスキー・スキージャンプ女子で、高梨沙羅選手が優勝し、53勝になって、
ついに男子の世界記録に並びました。

これを超えて世界記録樹立は時間の問題です。

若干20歳にして、すでにジャンプ界のレジェンドであるのは間違いないです。

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そこで、今回は、彼女が今後勝ち続けられるか?、何が障害となりうるか?、ということに関して、考察していきたいと思います。

まず、彼女の実力はずばぬけています。
たとえば、今シーズンW杯初戦(札幌大倉山ジャンプ台)高梨沙羅はぶっちぎりで優勝しました。
その時はスコアは、268.7点
二位の伊藤有希選手は、200.1点ですので、68.6点もの差がありました。
これは、距離だけに直すと一本平均19m以上の差があります。

この戦い、そもそも、コンディションが悪く、他の選手が120mのK点(基準点(少し前までヒルサイズの意味で使われた))まで飛べない状態であるにも関わらず、
高梨沙羅のみ134mのヒルサイズ(これ以上飛んだら危険ですよ、という目安の距離)を超えるジャンプを含む二本を飛んだのです。(ジャンプは二本飛んで合計点で順位が決まります。)


スキージャンプの点数は距離と飛型点で決まります。
きれいに飛んで、着地できれば高い得点、転んだら大減点など、
単純に飛んだ距離だけでないところでも評価されます。

よって、当然、飛型点もかなり重要で、それについても高梨沙羅は十分すぎる実力があるのですが、
それ以前に、これだけ距離の差があると、転びでもしない限り、他の選手はまったく太刀打ちできていない、という状況です。

同一条件、同一ジャンプ台で男子と比べても、さすがに男子の最高記録には負けますが、
混じって飛んでいても、上位に入るほどの実力があり、女子の中で飛べば、大会にもよりますが、一人だけ異世界人が混じっているような状況です。


彼女の強みとして出てくるのは、昔から大きなジャンプ台で飛んだことのある経験(恐怖心の少なさ)、集中力、踏切のタイミング、空中での姿勢、着地のうまさ、細かな修正が自分でできることなど、です。
多くありすぎますw

しかし、体格は小柄で、むしろ恵まれていないのです。プレッシャーに弱いところも若干あり、大きなポイントとなる大会で負けています(ソチ五輪とか、W杯総合優勝を決める試合など)。

そもそも、ジャンプは、飛ぶタイミングなどで風の条件(特に着地点近く)が向かい風であることなど、微妙な条件に大きく左右されるため、他の協議に比べても外部要因が高いと考えられ、大きく勝ち続けることは大変難しい競技です。

にもかかわらず、これだけの勝利を重ね続けていることは、すさまじく驚異的だと思います。

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さて、本題ですが、
今後勝利を続けていくには、
まず、高梨沙羅が今までどおりの実力を出し続けていくことがもちろん必要となるでしょう。年齢が上がるとパフォーマンスが下がる選手はもちろんいます。

また、競技人口が少ないスキージャンプ女子のレベルはだんだん上がっており、今後、高梨沙羅のライバルとなる可能性のある選手が増えそうな気配です。
今シーズンW杯で、初優勝を含む4勝をあげた伊藤有希、同じく4勝のマレン・ルンドビー(ノルウェー)など、何人かの選手は強いですし、平昌五輪からオリンピック競技になることもあり、競技人口は増えていくでしょう。


そして、もっとも問題なのが、制度改正の可能性です。

冬の競技全般にいえることですが、特にスキージャンプに関しては、基準を変更してヨーロッパ選手を有利にする、ということが繰り返されてきました。(国際スポーツの世界では、ヨーロッパの政治力が強いです。フィギュアスケートの年間ランキングも、ヨーロッパの小さい大会が重要視されるなど、そもそもヨーロッパ選手が有利になっています。)

男子でも、かつて、日本が強くなった時には、(風の浮力を受けるために重要な)ジャンプ板の長さについて改正され、身長が低い選手が不利になるような改正がされ、その影響もあり、日本男子ジャンプは一時期よりも停滞しました。

また、これと似たようなことが起きる可能性が十分あります。ヨーロッパ勢を勝たせるために、客商売として、制度改正を行う可能性があるということです。彼女の身長が低いこと、日本人の身体的特徴などに不利になるような制度改正がおこなわれる可能性があります。ひどいですよね。



では、これをなるべく防止するにはどうすればよいか?

我々がなんらかの形で、もっと応援して、日本が冬のスポーツを頑張ると、ジャンプが盛り上がる、という状況にならなければならないと思います。所詮はビジネスですので、異国アジアの選手がずっと勝ち続ける、それでいてそこまで話題になっていない、というのでは、その状況打破に向けて何かしら動かれてしまうでしょう。

今もそこそこ盛り上がっているとは思いますが、彼女の実力や業績を考えると、まだまだ少ないかな、と感じていますw ダントツ世界一、レジェンドとよべる選手が今日本にいるスポーツなんて、そう多くないはずです。


結果のニュース報道だけでなく、夜中にでもTV放送を行ったり、高梨沙羅グッズを作ったり(あまりない)、関連団体の努力をもっと増やして、スポーツ界での発言力を強めたり、スキージャンプ、ひいては冬の競技自体をもっと日本になじませる活動を増やすべきだと思います。まだスキージャンプやフィギュアはましなんですけどね。メダルをとることもあるノルディック複合とかすらTV放送するの五輪くらいですよね。


↓こういう高梨沙羅関連の本はありますが、かわいい高梨沙羅ちゃんグッズとかは見当たらない。




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夏の競技は100m走など、疑いの余地がないものが多く、世界中に浸透し、途上国の人々が活躍する場面が昔よりは増えています。

一方、冬の競技は、採点が絡むものが多く、力の強いヨーロッパ勢が基準を変えて、優位性を保っているケースがまだまだ多いと感じます。

*そもそも、氷や雪がないとできず、やりやすさにかなり地域差があること、採点のポイントを熟知するためにコーチが必要で、競技を行うこと自体にかなりお金がかかるものが多いなど、そもそも参入障壁が高いものが多い、ということはありますが。


少なくとも、スポーツの世界で、日本がヨーロッパの国に近い力を持つという観点で、高梨沙羅を取り巻く人たちや、それを応援する人たちができる範囲でちょっとでも動かないと、実力ではない部分で、だんだん高梨沙羅の勝率は下がっていくのではないか?と危惧しています。

小柄な人を不利にすると、比較的小柄な日本人自体が不利になり、今後ずっと不利になる可能性もありますしね。それはもっと危惧すべきことだと思います。


加えて、世界での人気確保も大事だと思います。浅田真央は世界的に人気が高いので、優勝しても、海外の人も喜びますが、高梨沙羅は世界の人気の面で、その域にはまだなっていないと思います。これは、主に、所属のクラレやスポンサーのマスコミへの対応の仕方などやりかたがうまくないと思います(特に、マスコミの撮影を拒否した事件とかが取りざたされるようではよろしくないです。)。もっと良い露出を増やしたりいかないと、浅田真央級になるのは厳しいと思います。対応ばかりでも良くないですが。


近年、夏の競技も結果が出ていない(マラソンとか)のが多いですから、冬はもっと頑張ってほしいものです。結果を出すために、周りが盛り上げていくことは結構大事なことだと思います。平昌五輪オリンピックはもう来年ですしね(^^)


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posted by newser at 07:45| Comment(1) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月15日

インフルエンザでRISE試合欠場→無期限出場停止は何が問題か?

立技格闘技興行RISEで、1月28日に「RISE 115」というイベントが行われました。

この日のメインイベントとしては、スーパーライト級タイトルマッチ:
王者の裕樹選手と挑戦者のHideki選手の試合が組まれていました。
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だが、当日になって、Hideki選手のインフルエンザ感染が判明し、ドクターストップがかかったため、Hideki選手は試合に出ず、試合は行われませんでした。

これを受け、RISEコミッションは「プロとしての自己管理の不足」とし、Hideki選手を無期限出場停止としました。

この話について、措置が厳しすぎるかどうか、という論争が起きています。



一般に、学生はインフルエンザにかかると出席停止になるが、社会人は、停止にする義務はないため、今回のケースも、試合なので、主催者の要望に沿う形で出たほうがよいのではないか。会社に勤めていると、周りの人にうつすから、休め、と言われる場合・会社と、そうでない場合・会社があるし、ケースバイケースではないか。

無理やり試合に出て、負け濃厚でも戦うべきかどうか。インフルエンザが観客にうつらないようにマスクでも配るか、ビニール越しに試合でもするか?


こうした議論は起きやすいと思いますが、これらは表面的な話であって、これはRISEを行う興行としての危機管理の問題だと認識しています。




このニュースを聞いて、すぐに思い出したのは、
ちょうど2年前のプロレスの話でした。

新日本プロレスNEVER無差別級のタイトルマッチで、王者真壁選手が、インフルエンザにかかり、不戦敗で王座を陥落したのです。
その時にも、残念だ、という声は上がりましたが、そこまで大きな問題になりませんでした。なぜでしょうか?

当日には、当初出場予定だった挑戦者石井選手と、急遽参戦した本間選手の間で、NEVER無差別級のタイトルマッチが行われたからです。プロレスも格闘技であり、準備は当然必要です。しかし、急遽タイトルマッチ奪取のチャンスができた本間選手は、おそらく準備不足だったとは思いますが、果敢にもリングに上がったのです。

結果、興行として、穴が開かなかったのです。

その際、真壁選手に、王座陥落以外、特段のペナルティがあったとは聞いていません。

王座陥落についても、試合に出られなかったわけだから、それくらいは仕方ない部分もあると思われます。

しかし、実際には、後日、当初行われる予定であった、真壁と石井のタイトルマッチが組まれ(王者は石井)、ファンはその試合をも楽しむことができたのです。

そうした結果、何も問題は起きていないのです。、、

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さて、RISEは、選手欠席のため、メインイベントができなかった、と言っていますが、そもそも、メインイベントで、開催できないリスクをそこまで大きく考えるならば、大事な試合には、代理の選手を用意しておけばよいと思います。

仮に挑戦者か王者に何かあった場合には、決定戦に出られる、という権利を持った選手が一人いても良いわけです。オリンピックなんかそもそも補欠がいる競技もあります。
明示的に補欠がいなくても、挑戦者が欠席になった場合、声掛けをして、急遽出場者を募る、というルールを作っておけば、それを狙って準備する人もある程度いるはずです。そのルールをファンに周知しておけば、ファンからの不満も少なくなるはずです。

まぁ、そもそも、メインイベント以外の試合もあったわけで、それらの試合を頑張って盛り上げるなり、
ファンが想定していないような楽しめるイベントをあらかじめ用意しておき、想定していない状態が起こっても、客がそれなりには納得できるような状況にしたり、、、主催者はなんでもできたと思います。

ところで、メイン試合が興行できなかったからといって、チケット代は返還されたのでしょうか?
そのための保険には入っていたのだろうか?そんな話も聞こえてきません。
(興行できなかった時、メイン試合の人が欠場したときに返金するための保険など、保険会社と特別に契約を結ぶことはできると思います。)
今回、一切、客のことを考えた対応ができていません。
(音楽ライブの分野では、2016年11月に行われた、CLASSIC ROCK AWARDS 2016 にて、メインで演奏するはずだった、ジミーペイジ氏が演奏せず帰ったことが問題になり、結局、失望した観客に限り、チケットを返金する対応になったことは記憶に新しいです。)

これらを考えても、メイン試合の一人が欠けたからといって、欠場した選手にすべての責任を押し付けるやり方はばかげています。スポンサーに対して迷惑が掛かったといっていますが、そこまで含めて、運営会社の責任です。

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そもそも、RISEとは違うのですが、2016年末に、同じ格闘技である「RIZIN」で、村田夏南子選手が試合前にインフルエンザにかかった、試合にはギリギリ間に合ったという話もありました。

最近のインフルエンザの大流行に鑑み、十分怪しい雰囲気は出ていました。

この問題は、どこかでいつか起きるべくして起きた問題なのです。偶然ではありません。



格闘技でも、普通の会社でもどこでも同じだと思いますが、
その人がいないと絶対に無理である、という状況はなるべく避けるべきで、
何かの時には、お互い補い合うために、会社はいっぱい人数がいるようなものです。

それが個人でなく、会社で仕事をやる意義なので、
なんとかできるように、あらかじめ努力することが必要不可欠だと思いますが、
RISEは、全く危機管理ができていなかったと思われます。

これは、単に、会社から個人への責任転嫁、です。

何をするのでもそうですが、全てがうまくいくことはなく、何かあった時にでも柔軟に対応できるようにする
ことが経営者やリーダー、この場合は興行を行ったRISEサイドに求められる最低限の資質であり、
それを誰かのせいにするなんて、論外です。

最終責任を自分でとるのが、興行を行うものとして当たり前であり、所属する個人を罰しても良いことはありません。個人が仮にこけても回るシステムの構築が急がれます。


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posted by newser at 14:20| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月29日

【動画】200m平泳ぎ世界新記録更新 渡辺一平選手(19) 北島康介杯

渡辺一平選手(19)が200m平泳ぎで世界新記録更新しました!

動画はこちら。


リオオリンピックでも五輪記録を更新するなど、期待の若手です。

水泳は、通常、夏季に照準を合わせる中で、冬季に記録が出ることが珍しく、
大変異例とのことです。

体が大きく、まだ若いので、今後も期待大です☆

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posted by newser at 16:39| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年大阪国際女子マラソンの結果と今年の世界選手権選考状況まとめ

2017年大阪国際女子マラソンが本日開催されました。

重友梨佐選手(天満屋)が35km過ぎに堀江美里選手(ノーリツ)に逆転で優勝しました!
タイムは2時間24分22秒です。
これは、今年8月にロンドンで行われる世界選手権の代表選考会を兼ねていますが、世界選手権はほぼ当確でしょう♪

動画はこちら♪

昨年11月のさいたま国際の日本人トップは、那須川瑞穂選手が2時間33分16秒で5位です。
名古屋ウィメンズは3月に行われます。


さいたま国際、大阪国際女子マラソン、名古屋ウィメンズのどれかで日本人一位、派遣設定記録の2時間22分30秒を満たした選手は世界選手権確定、ついでそれに準じた人から選ばれていきます。

主な結果は次の通りです。

1位 重友梨佐 天満屋 2:24:22
2位 堀江美里 ノーリツ 2:25:44
3位 田中華絵 第一生命グループ 2:26:19

4位 セレナ・ブルラ 米国 2:26:53
5位 シタヤ・ハブテゲブレル バーレーン 2:28:36
6位 竹中理沙 資生堂 2:28:44
7位 イオナ・バーナルデッリ ポーランド 2:29:37
8位 ムルハブト・ツェガ エチオピア 2:30:38
9位 古瀬麻美 京セラ 2:30:44
10位 加藤岬 九電工 2:31:28

東京オリンピックが3年後に迫る中、国内で行われた大会とはいえ、日本人選手が1位〜3位を独占するという大変良い結果を残したのは素晴らしいことです☆

可愛くて期待の加藤岬選手(九電工)、吉田香織(TEAM R×L)は、前半レースを引っ張りましたが、途中から失速してしまいました。
残念ですね。

天満屋がまた強くなってきましたね。これまでも、有望な選手をたくさん輩出している名門です。

過去には、シドニーオリンピック代表の山口衛里、アテネオリンピック代表の坂本直子、北京オリンピック代表の中村友梨香、ロンドンオリンピック代表の重友梨佐選手と、4大会続けてオリンピック選手が出ています。

重友梨佐選手はまだまだ若いですし、東京オリンピックに向けても十分期待が持てます。
楽しみですね。

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posted by newser at 15:06| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする