まぁ、参議院を支配するには二回選挙に勝たなければならないわけで、手間がかかる、立候補者も多数いるから、新興政党にとっては、一院制の方が有利なので、こういう軽はずみな主張が出てきたのかな、と思います。
(どの党も、自分の党が有利になるようなことを言ったり行うのは同じなわけです。)
ところで、参議院の必要性について、現在の状況を元にちょっと考えてみようかな、と思ったので、まとめてみたいと思います。
目次
@議院を解散するということ
A地域代表、業界代表としての性格
B議論を二回すべきかどうか
C議院を一つにする危険をナチスドイツから考える
D非常事態における二つの議院
あとがき
スポンサードリンク
↓応援クリックどうぞよろしくお願いします(^^)
人気ブログランキングへ
↑今何位でしょうか?
にほんブログ村
↑こちらは今何位でしょうか?
@ego201612さんをフォロー
@議院を解散するということ
今回、衆議院の解散が事実上決定しました。内閣は解散権を持っているので、私は、仮に大義がなくても問題ないと考えます。ルール上問題ないからです。
表面的な理由はどうあれ、自民党内外での安倍首相の支持率=求心力が低下し、やりたいことを思いっきりできなくなってきたので、解散するのかな、と理解しています。賛否はありますが、内閣の特権である、戦略的解散です。求心力が低下した状態で、だらだらと任期ギリギリまで身動きできない状態でやるよりは、選挙により、もう一度力をつけるのか、それとも総理大臣を降ろされるのか決めるのか、勝負に出る方が良い気がします。また、これにより、いろいろな不祥事を起こしたけれども、自らお辞めにならない議員が辞めますし、ちょうどよい気がします。
これに対して、参議院は解散がありません。こうした党利党略がなく、緊急時には衆議院の代わりに議論をすることもできます。常に半数改選であり、必ず議員が残ります。これは政治的空白を作らない、メディアなどが意図的に作り上げる一時の時代の勢いで全ての議員が変わらない、という意味で良いことだと考えています。
しかしながら、不祥事を起こそうが、何をしようが、自らお辞めにならない限り、6年間は必ず議員が続けられます。残念ながら、いらないのにいつまでも議員でいる人がすぐに何人か思い浮かんでしまいます。
A地域代表、業界代表としての性格
衆議院も参議院も基本的に人口に基づいて議席数が配分されていますが、衆議院よりも参議院の方が、1票の格差が問題にならない傾向にあります。これは、参議院の方が地域代表的な性質を持っていることが影響していると思われます。
a.参議院の制度ができた明治においては、人口比とともに、面積比が議席数を決める基準となったこと、
b.アメリカやドイツでは、下院では、厳格な人口比により、議席配分を採用しているものの、上院では、面積など、必ずしも純粋な人口比ではないところで議席を配分している。人口比から議席数を考える考え方が大勢を占めているものの、過疎地域からでも代表を選出すべき、との考え方が学者などの間においても根強く残っていること。
このあたりが特に関係していると思います。
今、地方から都会への人口流入が止まりませんが、地方の人は切り捨ててよいのでしょうか?
ざっくり言えば、人口の多い地域、例えば東京、大阪、名古屋のあたりの意向は十分聞くけれども、地方の意向はあまり聞かなくて良い方向に動かしても良い、というのが、一院制論者の意見になると思います。
また、傾向として、業界団体の代表が多く送り込まれています。これについては賛否あると思いますが、仮に参議院がなくなれば、衆議院に送り込まれることになるでしょう。
B議論を二回すべきかどうか
人間が間違えない、特に、みなが良いと考えて選んだ人は間違えた判断をしない、という前提にたてば、議論は一回でよく、議院は一つでよいかもしれません。
ただ、国会でかなり乱暴な運営がされて、採決が行われた場合でも、それを止める手段はなくなります。最近国会で一部乱暴な運営が行われました。私は、国会軽視だと考えています。院が二つあっても、強引な運営は止められないこともあるものです。
ましてや、議院を減らせば、さらに強引な運営がとおりやすくなります。院の委員長などの権力が増大し、議論がうまい人がいれば、院自体で行われる全ての議論が思いもよらない方向にいくことだってありえるでしょう。時代の雰囲気に流されてしまうこともあるでしょう。
そうした時にでも、院が分かれているからこそ、じっくりと議論ができます。議論不十分・時間切れ等で廃案にした議案は数知れません。
なかなか議案が通らないのは悪いことも多いですが、よくわからない議案がどんどん通るよりはよほどましだと思います。国会では、それだけ重たい、国民の生活に影響を及ぼしている話をしています(本来すべき)。
よって、議論を二回やる意味はあるのではないかと考えます。
C議院を一つにする危険をナチスドイツから考える
意見がどんどん通り、変化しやすくなります。これは、良いこともありますが、危険と表裏一体です。
かつてナチスドイツが独裁を行いましたが、その当時ドイツは基本的には一院制でした。ナチスが他の党を抱き込み、特殊な法律を通しまくり、濫用しまくっていたことが独裁の一因となりました。
きちんと二院あれば防げたかどうかはわかりませんが、少なくとも、少数政党であったナチスが急拡大し、当時ほど急に権力を持つことはなかったと思います。
二院制がいざという時の歯止めになる可能性はあります。
D非常事態における二つの議院
例えば北朝鮮の核爆弾が国会開催中に国会議事堂に飛んで来たら、衆議院議員も参議院議員もほぼ死滅するでしょう。よって、現時点では二議院ある意味はないと思います。
ただ、二つの議院が物理的にもっと遠い位置にあれば、万が一の時にも片方残ります。こうした議論はほかの国でもあまりないようなのですが、緊急時に参議院が衆議院の代わりができる、等の代理としての役割を現実的に果たすためには、別の場所にあるべきだと個人的には考えます。
別に北朝鮮が、中国が、などと言わなくても、本当の非常事態に政治をどうすればよいかを考え、対処しておくべきだと思います。
あとがき
ここまでみると、議院の数自体は二つあったほうがよいと思います。
ただし、日本の場合は、わりとみな平等で同じように選ぶので、衆議院と参議院が似すぎていて、差が見えにくく、議論も同じようなものになりやすい、という特徴があると思います。
よって、例えば、地域代表としての性格を明確にし、人口比を無視して議員定数を各県二人ずつにする、参議院先議・優越のものを増やす等(例えば、参議院は地方代表の性格が強いので地方分権については参議院優越など)衆議院とのバランスを考えなおす、議員総数はもっと減らす等、それぞれの議院の意味や政治的コストを考えながら、ある程度改革することは必要かもしれませんし、どんどん議論をしていけばよいと思います。
スポンサードリンク
スポンサードリンク


