ビットコインとビットコインキャッシュになるとのことです。
そもそも通常、貨幣の価値とは信用に裏打ちされています。
では信用ってなんでしょうか?貨幣として考えた時のビットコインの特徴や今後について一考します。
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【目次】
【1 今までの貨幣の信用】
【2 ビットコインの特性】
【3 今回の分裂について】
【4 貨幣とビットコインの違い】
【5 それでもビットコインが高騰する理由とは】
【1 今までの貨幣の信用】
昔は金(gold)や銀などが取引の際に使われていました。
これらは、みなが、金や銀には価値があるという考え方を共有していたからできたことでした。
その後、金兌換性が出てきました。例えば、1ドルが1gの金と常に交換できる事を保証し、それを信用としてドルの価値を保つというものです。いまでも、信用が低い貨幣の中には、ドルペッグのものがあります。これは、一定比率でのドルとの交換を保証することで、貨幣価値を保とうとするものです。
このように、貨幣は、歴史的に、信用の担保に力を入れてきました。
ビットコインは、技術的には、ブロックチェーンなど、取引の信用性を担保する仕組みができていると言われていますが、それが破たんしたときに責任を負う人はいません。
まぁ、責任といっても、責任をとるってどういうことだって感じですけどね。
円の価値がなくなり、暴落すれば、日本の総理大臣が首になったり、企業活動が打撃を受けたり、
逆に、日本が崩壊すれば円の価値は無きに等しいものになると思います。
電子マネーは、発行主体の企業や自治体の存亡と、貨幣の永続性がリンクしており、どちらかが崩壊すればもう片方も無価値になるでしょうし、仮に、若干、片方が揺らいでも、もう片方がその揺らぎを修正しにいくでしょう。
このように、現在、通常の貨幣は、金など現物を担保にしないかわりに、実体経済を担保にしています。
【2 ビットコインの特性】
さて、ビットコインですが、そもそも誰が作りだしたのか、謎とされています。
よって、貨幣価値については、採掘量を一定とすることで保っているものの、
今回の分裂については、誰が責任を取るのかよくわかりません。
それは仕方がない、と処理するのでしょうか。
ビットコインは、決済手段としての優位性と投資の二つの特徴を持っていると思います。
どんどん色々なところで使えるようになり、決済手段としての有効性が上がりました。
また、円の貨幣と長期的に比べて値上がりしています。ビットコインの発行のペースをおさえているのに対して、投資家は増えているから、需要と供給の関係で増えている、ともいえるでしょう。
それはまるで株のようでもあります。しかし、株も企業の信用とリンクしています。
その意味でビットコインとは違います。
ビットコインはITの技術だけで、貨幣となりうるか?という実験的な意味が大きい貨幣だと思っています。
端的に言えば、ブロックチェーンは不正できない仕組みに過ぎず、マインの制限は発行量の抑制に過ぎません。
【3 今回の分裂について】
今回の分裂で、ビットコインとビットコインキャッシュが誕生します。
今回の話は、ビットコインの取引量の増大により、技術的な限界を迎えたビットコインの運用に反発した中国の一部事業者が、現在のビットコインと同等枚数のビットコインキャッシュを発行、現在のビットコイン保有者が、同じ枚数のビットコインキャッシュをもらえるという仕組みになっています。
ビットコイン保有者にビットコインキャッシュが付与される形の誕生なので、理論的には、今までのビットコインと、これからのビットコインとビットコインキャッシュの和の価値が同じになるはずです。
(分裂前のビットコイン=分裂後のビットコイン+ビットコインキャッシュ)
しかし、ビットコインキャッシュについては、そもそも二番煎じであり、信頼されるかどうかが疑わしいと思いますし、そう言われています。こいつらまた分裂するのではないか、とか、こちらのブロックチェーンは大丈夫か?とかいろいろ懸念があります。まぁ、また分裂するかもしれないのは、ビットコインも同じです。
アルトコインは責任主体がいないので、勝手に分割するなんてリスクもあるという悪しき前例が起こってしまいました。
これにより、ビットコインの信用は確実に低下していますが、今のところビットコインの価値はあまり変わっていません。
これは、このニュースが大々的に報道されたことにより、潜在的な需要が刺激され、需要が増加した結果、需要と供給のバランスが良くなったことによるものではないかと考えています。
結局、近年の商品の価値は、需給によるところが大きいわけです。
(円やドルなどの貨幣は絶対量が大きすぎて比較的乱高下しにくいですが、それでも時々乱高下します。)
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【4 貨幣とビットコインの違い】
円は日本が一つである限り分割せず、ドルはアメリカが一つである限り分割しないでしょう(ドルに連動することをやめたり、ドルでない独自の通貨を導入し始める国は当然あるでしょうが)。
しかし、ユーロは、EUが崩壊してしまっても、無価値にはならないでしょうが、フランとかにまた分かれる可能性もあります。イギリスは、自分たちの経済の主導権をEUに渡したくなかったので、そもそもユーロを導入せず、ポンドを残しました。これは、貨幣と経済が密接に結び付いていることを知っており、なんかあれば抜けようと思っていたということでもあります。
このように、貨幣、または株などの投資商品は、経済に密接に絡んでいるのが普通であり、その価値の低減などについては誰かが責任をとるわけです。それが貨幣などの価値の裏付けになっています。
ビットコインの価値は、ブロックチェーンなどの技術的な部分と、みんなが使っているという安心感みたいなものが信用となっているのに過ぎず、なにか裏付けがあるわけではありません。今回、中で対立が起き、考え方が変わり、一部が独立してしまう、ということを許したわけですが、それは、まるで企業が分裂するようなものです。
つまり、ビットコインは「コイン」といっていますが、れっきとした投資商品であり、かつ、裏付けがない「投機商品」であると思います。
【5 それでもビットコインが高騰する理由とは】
ビットコイン、ビットコインキャッシュに限らず、アルトコイン(仮想通貨)はドンドン出てきています。
これらは決済性と投機性を併せ持つという意味で、新たな投機商品であるともいます。
すぐに手放せるので、証券会社で買い、なかなか手放せないリスクの高い投信とかよりは良いかもしれません。流動性が高く、その高い流動性と手軽な投機性に価値が見出されているわけです。
その意味で、投機商品として優秀だといえると思います。
採掘する量(新しく市場に出てくる量)が一定であるという意味では、実は現実の貨幣よりも新規発行量は少なく保たれています。(ドルや円など、現実の貨幣は時折大量発行したりしています)。
そのことや需要と供給を考えれば、これからも価値が上がる可能性が十分あります。
しかしながら、仕組みが破たんするなどのリスクはいつまでも消えず、責任主体もなく、一気に泡と消えてもおかしくないものです。
しかし、それを踏まえたうえで、投機するのはアリだと考えています(ある程度にとどめたほうが良いとは思いますが、大儲けする可能性もあると思うからです。)。
しかし、このような投機商品でも、二番煎じを狙ってビットコインキャッシュが誕生したりするような状況の背景としては、投資したいけれども投資するものがない、という投機家の考えが見え隠れしています。
日本を除く、世界経済は最近わりとバブル気味です。よって、信用力が怪しいものでもどんどん資金を投入するということなのではないでしょうか。
中国なんかは、不動産を買っても、一生自分の土地になるわけでもなかったりするので、ブロックチェーンなどの技術的な仕組みの方が共産党よりも信用できる、とか思って買いあさる人が多いのかもしれませんね。
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