2017年02月15日

インフルエンザでRISE試合欠場→無期限出場停止は何が問題か?

立技格闘技興行RISEで、1月28日に「RISE 115」というイベントが行われました。

この日のメインイベントとしては、スーパーライト級タイトルマッチ:
王者の裕樹選手と挑戦者のHideki選手の試合が組まれていました。
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だが、当日になって、Hideki選手のインフルエンザ感染が判明し、ドクターストップがかかったため、Hideki選手は試合に出ず、試合は行われませんでした。

これを受け、RISEコミッションは「プロとしての自己管理の不足」とし、Hideki選手を無期限出場停止としました。

この話について、措置が厳しすぎるかどうか、という論争が起きています。



一般に、学生はインフルエンザにかかると出席停止になるが、社会人は、停止にする義務はないため、今回のケースも、試合なので、主催者の要望に沿う形で出たほうがよいのではないか。会社に勤めていると、周りの人にうつすから、休め、と言われる場合・会社と、そうでない場合・会社があるし、ケースバイケースではないか。

無理やり試合に出て、負け濃厚でも戦うべきかどうか。インフルエンザが観客にうつらないようにマスクでも配るか、ビニール越しに試合でもするか?


こうした議論は起きやすいと思いますが、これらは表面的な話であって、これはRISEを行う興行としての危機管理の問題だと認識しています。




このニュースを聞いて、すぐに思い出したのは、
ちょうど2年前のプロレスの話でした。

新日本プロレスNEVER無差別級のタイトルマッチで、王者真壁選手が、インフルエンザにかかり、不戦敗で王座を陥落したのです。
その時にも、残念だ、という声は上がりましたが、そこまで大きな問題になりませんでした。なぜでしょうか?

当日には、当初出場予定だった挑戦者石井選手と、急遽参戦した本間選手の間で、NEVER無差別級のタイトルマッチが行われたからです。プロレスも格闘技であり、準備は当然必要です。しかし、急遽タイトルマッチ奪取のチャンスができた本間選手は、おそらく準備不足だったとは思いますが、果敢にもリングに上がったのです。

結果、興行として、穴が開かなかったのです。

その際、真壁選手に、王座陥落以外、特段のペナルティがあったとは聞いていません。

王座陥落についても、試合に出られなかったわけだから、それくらいは仕方ない部分もあると思われます。

しかし、実際には、後日、当初行われる予定であった、真壁と石井のタイトルマッチが組まれ(王者は石井)、ファンはその試合をも楽しむことができたのです。

そうした結果、何も問題は起きていないのです。、、

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さて、RISEは、選手欠席のため、メインイベントができなかった、と言っていますが、そもそも、メインイベントで、開催できないリスクをそこまで大きく考えるならば、大事な試合には、代理の選手を用意しておけばよいと思います。

仮に挑戦者か王者に何かあった場合には、決定戦に出られる、という権利を持った選手が一人いても良いわけです。オリンピックなんかそもそも補欠がいる競技もあります。
明示的に補欠がいなくても、挑戦者が欠席になった場合、声掛けをして、急遽出場者を募る、というルールを作っておけば、それを狙って準備する人もある程度いるはずです。そのルールをファンに周知しておけば、ファンからの不満も少なくなるはずです。

まぁ、そもそも、メインイベント以外の試合もあったわけで、それらの試合を頑張って盛り上げるなり、
ファンが想定していないような楽しめるイベントをあらかじめ用意しておき、想定していない状態が起こっても、客がそれなりには納得できるような状況にしたり、、、主催者はなんでもできたと思います。

ところで、メイン試合が興行できなかったからといって、チケット代は返還されたのでしょうか?
そのための保険には入っていたのだろうか?そんな話も聞こえてきません。
(興行できなかった時、メイン試合の人が欠場したときに返金するための保険など、保険会社と特別に契約を結ぶことはできると思います。)
今回、一切、客のことを考えた対応ができていません。
(音楽ライブの分野では、2016年11月に行われた、CLASSIC ROCK AWARDS 2016 にて、メインで演奏するはずだった、ジミーペイジ氏が演奏せず帰ったことが問題になり、結局、失望した観客に限り、チケットを返金する対応になったことは記憶に新しいです。)

これらを考えても、メイン試合の一人が欠けたからといって、欠場した選手にすべての責任を押し付けるやり方はばかげています。スポンサーに対して迷惑が掛かったといっていますが、そこまで含めて、運営会社の責任です。

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そもそも、RISEとは違うのですが、2016年末に、同じ格闘技である「RIZIN」で、村田夏南子選手が試合前にインフルエンザにかかった、試合にはギリギリ間に合ったという話もありました。

最近のインフルエンザの大流行に鑑み、十分怪しい雰囲気は出ていました。

この問題は、どこかでいつか起きるべくして起きた問題なのです。偶然ではありません。



格闘技でも、普通の会社でもどこでも同じだと思いますが、
その人がいないと絶対に無理である、という状況はなるべく避けるべきで、
何かの時には、お互い補い合うために、会社はいっぱい人数がいるようなものです。

それが個人でなく、会社で仕事をやる意義なので、
なんとかできるように、あらかじめ努力することが必要不可欠だと思いますが、
RISEは、全く危機管理ができていなかったと思われます。

これは、単に、会社から個人への責任転嫁、です。

何をするのでもそうですが、全てがうまくいくことはなく、何かあった時にでも柔軟に対応できるようにする
ことが経営者やリーダー、この場合は興行を行ったRISEサイドに求められる最低限の資質であり、
それを誰かのせいにするなんて、論外です。

最終責任を自分でとるのが、興行を行うものとして当たり前であり、所属する個人を罰しても良いことはありません。個人が仮にこけても回るシステムの構築が急がれます。


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posted by newser at 14:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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